月経のトラブルとは
ABOUT月経の異常は、大きく「月経量の異常」「月経周期の異常」「月経に伴う痛み」に分けられます。
一般に25〜38日程度が正常な周期の目安とされています。
痛み以外の症状を伴うこともあります。
多くは体質やホルモンの変化によるものですが、なかには治療が必要な病気が背景にあることもあります。
「いつもと違う」と感じる変化が続く場合、体からのサインかもしれません。気になる症状があれば、当院で一緒に原因を確認していきましょう。
Heavy Menstrual Bleeding
過多月経月経量が多い
月経の量が多い状態を過多月経といいます。月経量は自分で正確に測ることが難しいため、ナプキンの交換頻度や血のかたまり、貧血症状の有無が受診の目安になります。
Check次のような場合は、一度ご相談ください
- 昼用のナプキンが1時間もたない
- レバーのような血のかたまりが出る
- 立ちくらみ・動悸・息切れなど貧血の症状がある
- 月経期間が8日以上続く
- 以前より月経量が増えたと感じる
背景に子宮筋腫や子宮腺筋症などが隠れていることがあり、経血量が増えることで気づかないうちに貧血が進んでしまう場合もあります。
「最近量が増えた気がする」という変化も、受診のきっかけになります。
治療では、貧血がある場合の鉄剤、月経量を抑えるホルモン治療、ミレーナ(子宮内避妊システム)などを、症状やご希望に応じてご提案します。子宮内膜症や子宮腺筋症などが関係する場合は、ディナゲスト(ジエノゲスト)などを検討することもあります。
過多月経の治療を目的とする場合、ミレーナには保険が適用されることがあります。
Irregular Periods
月経不順月経周期の異常
月経不順とは、月経の周期が不規則な状態です。月経周期は、一般に25〜38日程度が目安とされています。
周期が極端に短い、または長い状態が続く場合や、3か月以上月経が来ない場合は、婦人科での確認をおすすめします。
月経周期の間隔が空きすぎる場合は、排卵がうまく行われていないことがあります。また、ホルモンバランスの乱れ、体重の変化、ストレス、甲状腺の働きなどが関係することもあるとされています。
とくに妊娠を希望される方は、排卵の状態を確認するためにも早めの受診をおすすめします。
妊娠を希望されない場合でも、月経以外の出血、いわゆる不正出血との区別がつきにくいことがあります。必要に応じて、子宮がん検診をご案内する場合もあります。
気になる方は当院にご相談ください。
Dysmenorrhea
月経困難症つらい月経痛
月経困難症とは、月経に伴う下腹部の痛みや腰痛が強く、日常生活に支障をきたす状態です。
月経困難症では、下腹部痛や腰痛だけでなく、頭痛、吐き気、下痢、だるさ、気分の落ち込みなどを伴うこともあります。
月経痛には、はっきりした病気が見当たらないものと、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が背景にあるものがあると考えられています。
Check次のような場合は、婦人科での確認をおすすめします
- 痛み止めが効きにくい
- 年々痛みが強くなっている
- 仕事や学校を休むほど痛い
- 吐き気や下痢、頭痛などもつらい
- 月経時以外にも下腹部痛がある
「生理痛は当たり前」ではありません。つらい症状が続く場合は、お早めにご相談ください。
治療では、症状やご希望に合わせて、鎮痛薬、低用量ピル・LEP製剤、ディナゲスト(ジエノゲスト)、ミレーナ、漢方薬などを組み合わせてご提案します。
月経困難症などの治療を目的とする場合は、保険が適用されるものもあります。それぞれ体質や目的によって向き・不向きがあり、効果の感じ方には個人差があります。
Underlying Conditions
背景に隠れていることがある病気
月経のトラブルの陰に、次のような病気が見つかることがあります。いずれも早く気づくことで、選べる対処の幅が広がります。
- 子宮筋腫・子宮腺筋症
- 過多月経や強い月経痛の原因になることがあります。
- 子宮内膜症
- 進行すると痛みが強まりやすく、妊娠に関わることもあります。
- 排卵の異常やホルモンの乱れ
- 月経不順や無月経につながることがあります。
気になる症状が続くときは、これらの病気がないかも含めて確認していきます。
当院の検査・受診の流れ
EXAMINATIONまずは問診で、月経周期、経血量、痛みの程度、お困りごとを丁寧にうかがいます。
そのうえで、症状に応じて次のような検査を行うことがあります。
- 超音波(エコー)検査
- 血液検査貧血の確認/ホルモンの確認
- 必要に応じた子宮がん検診
症状によっては、内診なしで対応できる場合もあります。内診に抵抗がある方は、遠慮なくお申し出ください。
検査の内容や進め方は、その都度ご説明しながら進めます。
当院の治療(保険診療・自費診療)
TREATMENT治療では、低用量ピル・LEP製剤、ディナゲスト(ジエノゲスト)、ミレーナ(子宮内避妊システム)、漢方薬、鎮痛薬などから、お一人おひとりの状態やご希望に合わせてご提案します。
月経困難症、子宮内膜症、過多月経などの治療を目的とする場合は、保険が適用されるものもあります。一方で、避妊を目的とするピルは自費診療です。
費用や適応については、診察時に詳しくご説明いたします。
月経移動(生理日の調整)について
旅行や大切なイベントに合わせて、月経の時期を調整したい方もご相談いただけます。
ピルを使って月経の時期を早める方法と、遅らせる方法があります。一般には、遅らせる方法が選ばれることが多いです。
月経移動をご希望の方は、予定日までに余裕をもってご相談ください。月経移動を目的とする処方は、自費診療となることが一般的です。