子宮がん・卵巣がんとは(3つの違い)
ABOUTひとくちに「子宮がん・卵巣がん」といっても、発生する場所によって性質が異なります。まずは、それぞれの違いを大まかに知っておきましょう。
- 子宮頸がん:子宮の入り口(頸部)にできるがんです。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関係し、高度の異形成(がんの前段階の状態)を長く放置すると、一定の割合で発生します。
- 子宮体がん:子宮の奥にある子宮内膜にできるがんで、近年、我が国で増えているとされています。
- 卵巣がん:卵子をつくる卵巣にできるがんです。おなかの奥にあるため、早い段階では気づきにくいのが特徴です。
同じ「がん」でも、あらわれ方や治療の進め方はそれぞれ異なります。次の章から、気づきにくさや受診のきっかけについて見ていきましょう。
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子宮がん・卵巣がんの気づきにくさと受診のきっかけ
症状の出方は、がんの種類によって大きく違います。子宮頸がんや子宮体がんでは不正出血や性交時の出血がみられることが多い一方、早い段階では症状がないこともよくあります。とくに閉経後に不正出血がある方は、子宮体がんのリスクが高いとされているため、放置せずに受診してください。
卵巣がんは、出血などのわかりやすい症状が出にくいがんです。腫瘍が大きくなってはじめて、おなかの張り(腹満感)や便秘、腰痛、下腹部の痛みといった、はっきりしない症状があらわれることがあります。次のような場合は、一度ご相談ください。
- 不正出血や性交時の出血が続く
- 閉経したのに出血がみられる
- おなかの張り・便秘・腰痛・下腹部痛がなかなか改善しない
- 親族に卵巣がんの方がいて不安がある
「何かおかしいな」と感じたときに早めに婦人科を受診することが、発見・診断への近道になります。
子宮がん・卵巣がんの診断の流れ(当院の役割)
FLOW当院では、気になる症状の背景を確かめるために、次のような検査を組み合わせて行います。検査の内容や進め方は、その都度ご説明しながら進めます。
- 経腟超音波(エコー)検査
- 腫瘍マーカー検査(CA125・CA19-9 など)
- 必要に応じたMRI・CT検査
- 必要に応じた子宮がん検診(細胞を調べる検査)
これらの結果から進行の程度を確かめ、専門的な治療が必要と判断した場合は、大学病院や関連病院にご紹介し、適切な医療につなぐ橋渡しを担います。診断から治療への流れに不安がある方も、まずはご相談ください。
子宮がん・卵巣がんの治療方針の考え方
TREATMENT治療の進め方は、がんの種類や進行の程度、そして体の状態によって異なります。ここでは一般的な考え方をご紹介しますが、実際の方針は進行度や状態により異なりますので、担当医とよく相談して決めていくことになります。
子宮頸がんでは、進行の程度や状態に応じて、子宮を摘出する手術や放射線治療(化学療法を併用する放射線治療を含む)が選択肢となります。子宮体がんでは、進行度や状態に応じて子宮の摘出が検討され、より進行している場合には化学療法(抗がん剤)が併せて行われることがあります。妊娠を希望される方では、例外的にホルモン療法(子宮を残す治療)を選べる場合もあります。
卵巣がんでは、手術で腫瘍を可能な限り取り除いたうえで、必要に応じて術後に化学療法や維持療法が行われるのが一般的です。いずれも、進行度や状態によって最適な方法は変わってきます。
当院でできること・セカンドオピニオン
専門的な治療そのものは連携先の病院で行われますが、その前後で当院がお役に立てることは少なくありません。気になる症状の相談、検査による確認、専門病院への紹介、そして治療後の経過を見守るフォローなど、身近な婦人科として寄り添います。
「今の診断や治療方針について、別の医師の意見も聞いてみたい」というセカンドオピニオンのご相談にも対応します。不安なまま抱え込まず、気になることはお気軽にお尋ねください。
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子宮がん・卵巣がんの受診の目安
不正出血や閉経後の出血がある方、おなかの張り・便秘・腰痛・下腹部痛などがなかなか改善しない方は、早めの受診をご検討ください。症状がはっきりしないうちでも、気になることがあれば相談していただいて構いません。早く気づくことが、その後の選択肢を広げることにつながります。