バルトリン腺嚢胞・膿瘍とは
ABOUTバルトリン腺は、腟の入り口の左右にある、うるおいを出す小さな腺です。この腺の出口がふさがって分泌物がたまり、袋状にふくらんだものを「バルトリン腺嚢胞」といいます。そこに細菌の感染が加わって膿がたまると「バルトリン腺膿瘍」となり、腫れ・痛み・熱をもった赤み(炎症)をともなうことがあります。
多くは左右どちらか片側にでき、歩いたり座ったりするときに痛みを感じます。膿がたまって炎症が強くなると、ひどい場合は座ることも難しいほど痛むことがあります。小さく痛みがないうちは気づかないこともありますが、感染が加わると急に腫れて痛み出すのが特徴です。
バルトリン腺嚢胞・膿瘍の症状・気づき方
次のような症状があるときは、バルトリン腺の腫れが関係していることがあります。ご自身の状態を確かめる目安にしてください。
- 腟の入り口の片側が腫れ、しこりのようなふくらみがある
- 座る・歩く・自転車に乗るときにしこりが当たって痛い
- 急にぷっくりと腫れ、押すと痛みが強い
- 腫れた部分が赤みをおび、熱をもっている
- 下着や衣類がこすれて違和感・痛みがある
- 発熱をともなう、腫れがどんどん大きくなる
あらわれ方には個人差があり、痛みのないしこりだけのこともあります。とくに急に腫れて痛みが強いときは、早めの受診をおすすめします。
バルトリン腺嚢胞・膿瘍の原因
はっきりとしたきっかけがなく、突然できることが多いとされています。腺の出口がふさがって分泌物の流れがせき止められること、そこに細菌の感染が加わることが関係すると考えられています。特定の行いが直接の原因になるわけではなく、どなたにも起こりうるものです。「自分のせいでは」と気に病む必要はありません。
バルトリン腺嚢胞・膿瘍の検査
EXAMINATION問診で、いつごろから腫れたか、痛みや発熱の有無、くり返しているかなどをうかがいます。バルトリン腺の嚢胞・膿瘍は、腫れの位置や様子から比較的わかりやすいとされています。診察では腫れの場所・大きさ・熱感などを確認し、状態に応じて他の原因が隠れていないかを含めて必要な確認を行い、対応を検討します。検査の進め方はその都度ご説明しますので、気になることは遠慮なくお伝えください。
バルトリン腺嚢胞・膿瘍の治療
TREATMENT症状や腫れの大きさ、痛みの程度によって治療法は変わります。膿がたまって腫れや痛みが強い場合には、たまった内容を出す処置(切開など)や、袋の一部を開いて再発を抑える処置(造袋術)を、当院で局所麻酔下の外来手術として行います。経過や感じ方には個人差があります。
症状が軽く痛みがないときは、経過をみながら対応を検討することもあります。処置の内容や必要なお薬、注意点など、具体的な進め方は診察時にご説明します。
費用については、保険が適用される場合と自費の場合があり、処置の内容によって異なります。詳しくは診察時にご案内します。
CONSULTATION
バルトリン腺嚢胞・膿瘍の受診の目安
次のようなときは、早めの受診をおすすめします。痛みが強いときほど、早めの対応が楽につながります。
- 腟の入り口の片側が腫れて、痛みが強い
- 座る・歩くのがつらいほど腫れている
- 腫れた部分が熱をもつ、または発熱をともなう
- しこりが急に大きくなってきた
- 以前にも同じような腫れをくり返している
とくに急な強い痛みや発熱があるときは、様子を見ずに早めにご相談ください。我慢して悪化させないことが大切です。
当院での検査・受診の流れ
FLOWご予約のうえご来院いただき、問診・診察で腫れの状態や経過をうかがいます。腫れの場所や様子を確認し、必要に応じた対応や痛みへの対処についても、その場でご説明しながら進めます。デリケートな部位の診察に不安がある方も少なくありません。気になる点は遠慮なくお申し出ください。