クラミジア・淋菌感染症とは(無症状のことも多い)
ABOUTクラミジアと淋菌は、いずれも性行為によって感染する代表的な性感染症です。腟や子宮の入り口などに炎症を起こしますが、女性では自覚症状が乏しいことも多く、感染に気づかないまま過ごしてしまうことがあります。とくにクラミジアは、はっきりした症状が出ないまま経過することが少なくありません。
また、クラミジアと淋菌は症状がよく似ていて、症状だけでは見分けがつきにくいという特徴があります。両方に同時に感染していることもあるため、検査できちんと区別することが大切です。
クラミジア・淋菌でみられる主な症状(セルフチェック)
あらわれ方には個人差がありますが、次のような症状がみられることがあります。当てはまるものが続くときは、検査を受ける目安になります。
- 黄色っぽいおりもの(帯下)が増える
- おりものの色やにおいの変化
- 下腹部の痛み
- 性交時の痛み
- 不正出血(月経以外の出血)が気になる
一方で、これといった症状がないこともよくあります。「症状がないから大丈夫」とは限らないため、心当たりやパートナーからの指摘があるときは、症状の有無にかかわらず検査をご検討ください。
放置したときに気をつけたいこと
クラミジアや淋菌を治療しないまま放っておくと、腟から子宮、卵管、そして骨盤内へと炎症が広がっていくことがあります。こうした炎症が長引くと、下腹部やお腹の中に痛みが続いたり、まれに将来の妊娠しづらさ(不妊)につながったりする可能性が指摘されています。
もちろん、感染したからといって必ずこうなるわけではなく、経過には個人差があります。ただ、早めに調べて対処しておくことで、こうしたリスクを抑えることが期待できます。
当院でのクラミジア・淋菌の検査
EXAMINATION当院では、おりものを採取して調べる検査(帯下検査)で、クラミジア・淋菌に感染しているかどうかを確認し、どちらの感染なのかを区別できるよう調べていきます。
自覚症状がなく、「心配なので検査だけ受けておきたい」という方も歓迎しています。内診や検査に不安がある方は、遠慮なくお申し出ください。できるだけ負担が少なくなるよう配慮しながら進めます。
クラミジア・淋菌の治療について
TREATMENT治療の中心は、原因となる菌を抑えるお薬(抗菌薬)を使う方法です。クラミジアでは、有効なお薬を内服することで、1〜2週間ほどで治癒が期待できるとされています。淋菌に対しては、クラミジアとは異なるお薬を用いることがあります。使用するお薬や治療の詳しい進め方は、検査の結果をふまえて診察時にご説明します。
症状がやわらいでも、指示された治療は最後まで続けることが大切です。途中でやめると、治りきらずにぶり返すことがあります。お薬には体質によって合う・合わないがあるため、気になる症状が出たときは、自己判断で中断せず早めにご連絡ください。効果や経過の感じ方には個人差があります。
パートナーもいっしょに検査・治療を
EXAMINATIONクラミジアや淋菌は、ご自身だけが治療しても、パートナーが感染したままだと、再びうつし合ってしまうこと(ピンポン感染)があります。せっかく治療しても元に戻ってしまわないよう、可能であればパートナーもあわせて検査・治療を受けることをおすすめします。
性感染症は、感染したこと自体を責める必要はありません。原因を一方に決めつけず、おふたりで向き合うことが大切です。パートナーへの伝え方に迷うときも、診察の際にご相談ください。
受診の目安と当院での受診の流れ
FLOWおりものの変化や下腹部の痛みが続くとき、パートナーが性感染症と診断されたとき、また自覚症状がなくても心配なときは、受診・検査のよい目安になります。「これくらいで受診してよいのか」と迷うときも、遠慮なくご相談ください。
ご来院後は、問診で気になる症状や心配ごとをうかがい、必要に応じておりものを採取する検査を行います。結果はあらためてご説明し、感染が確認された場合は治療についてご相談します。プライバシーに配慮し、落ち着いて相談できる環境を心がけています。