梅毒とは(近年増加している性感染症)
ABOUT梅毒は、細菌の感染によって起こる性感染症です。ここ数年は報告数が増えており、社会的にも注目されています。特徴は、時間の経過とともに段階的に進んでいく点です。感染からの時期によって症状のあらわれ方が変わり、いったん症状が消える時期があるため、「治った」と思い込んで気づかないうちに進行していることがあります。
また、皮膚の湿疹やヘルペスなど別の病気とまぎらわしく、診断がつきにくい場合もあるとされています。気になる症状や心当たりがあるときは、自己判断せず検査で確かめておくと安心です。
梅毒の症状(段階ごとの目安・セルフチェック)
あらわれ方には個人差があり、無症状のまま進むこともあります。時期のおおまかな目安として、次のような変化がみられることがあります。
- 感染からしばらくして、感染した部位(陰部・口の中など)にしこりや、痛みをともないにくいただれ(潰瘍)ができる
- その後、手のひらや足の裏、体などに発疹(皮疹)が広がる
- これらの症状は、治療をしなくてもいったん自然に消えることがある(無症状の時期)
- 気づかずに時間が経つと、体のさまざまな部分に影響が及ぶことがある
症状が消えても体の中で感染が続いていることがあり、消えたこと=治ったこととは限りません。少しでも気になるときは、症状の有無にかかわらずご相談ください。
当院での梅毒の検査(採血による抗体検査)
EXAMINATION当院では、採血によって梅毒に対する抗体を調べる検査で、感染の有無を確認します。しこりや発疹などの症状があるときはもちろん、自覚症状がなくても「心配なので検査だけ受けておきたい」という方も歓迎しています。
ひとつ注意したい点として、感染してすぐの時期は検査に反応があらわれにくいことがあります。心当たりの時期を医師にお伝えいただくと、検査や再検査の時期をご案内しやすくなります。プライバシーには十分配慮しますので、検査への不安も遠慮なくお申し出ください。
梅毒の治療(抗菌薬による治療)
TREATMENT梅毒の治療では、細菌に働きかける抗菌薬(抗生物質)を用います。早い段階で治療を始めることが大切で、適切に治療することで治癒が期待できるとされています。ただし、進み具合や体質によって経過の感じ方には個人差があります。
症状が消えても体の中で感染が続いていることがあるため、自己判断で治療を中断せず、指示された内容を最後まで続けることが重要です。気になる症状が出たときは早めにご連絡ください。治療後は、効果を確かめるために時期をおいて再検査を行うことがあり、その進め方も診察時にご説明します。
早期発見の大切さとパートナーへの配慮
梅毒は、放置して進行すると神経や体のさまざまな部分に影響が及ぶことがあるとされています。また、妊娠中の感染ではおなかの赤ちゃんに影響する可能性(先天梅毒)も知られています。早めに見つけて治療を始めることが大切です。
あわせて考えたいのが、パートナーの検査です。ご自身だけが治療しても、パートナーが感染したままだと再びうつし合うことがあるため、パートナーにも別の医療機関で検査を受けていただくことをお願いする場合があります。感染したこと自体を責める必要はありません。伝え方に迷うときも、診察などでご相談ください。
CONSULTATION
梅毒の受診の目安
次のような場合は、受診・検査をご検討ください。「これくらいで受診してよいのか」と迷うときも、お気軽にご相談ください。
- 陰部や口の中などにしこり・ただれができた
- 手のひらや体に原因のはっきりしない発疹が出た
- パートナーが梅毒と診断された
- 自覚症状はないが、感染の心当たりがあり不安がある
- 妊娠を考えている、または妊娠中で確認しておきたい
当院での受診の流れ
FLOWご予約のうえご来院いただき、問診で症状や心当たりの時期をうかがいます。必要に応じて採血などの検査を行い、結果とあわせて治療の方針をご相談します。治療を始めたあとも、経過や再検査のタイミングを確認しながらフォローしていきます。人に言いにくい内容だからこそ、落ち着いてお話しいただけるよう配慮しています。