MCI・認知症リスクとは
RISK & CAREMCI(軽度認知障害)とは、認知症を発症する一歩手前とされる状態のことです。もの忘れなどがみられても日常生活は自立して送れることが多く、この段階で気づいて生活習慣を見直すことが、将来にそなえるうえで大切だと考えられています。
認知症の背景には、脳内の老廃物のひとつとされるアミロイドβなどが少しずつ蓄積し、神経のはたらきに影響していく過程があると考えられています。MCIスクリーニング検査プラスは、この変化に関わるとされる血液中の複数のたんぱく質を調べ、リスクの傾向を把握しようとする検査です。
MCI検査でわかること・わからないこと(検査の限界)
EXAMINATIONこの検査では、少量の採血で、認知機能に関わるとされる複数のたんぱく質のはたらきを調べます。具体的には、次の4つのグループをみていきます。
- 栄養系のたんぱく質:アミロイドβの排出や毒性の軽減に関わるとされる
- 脂質代謝系のたんぱく質:脳の健康を保ち、アミロイドβの排出を助けるとされる
- 炎症・免疫系のたんぱく質:脳の健康を保つはたらきに関わるとされる
- 凝固線溶系のたんぱく質:脳の血管の修復や詰まりの解消に関わるとされる
ここで大切なのは、わかるのはあくまで「リスクの傾向」だという点です。この検査は、MCIやアルツハイマー型認知症を診断・確定するものではありません。結果は今後の目安のひとつで、リスクが低い判定でも発症しないわけではなく、高い判定でも必ず発症するわけではありません。また、体調や持病によっては正しい判定結果が出ないこともあります(詳しくは後述します)。結果の受け止め方は、医師の説明のもとでご理解ください。
MCI検査はこんな方に(対象・対象外)
EXAMINATION次のような、将来の認知機能に不安を感じる方や予防に取り組みたい方に向いています。
- 50歳以上で、もの忘れが気になる方
- ご家族に認知症の方がいて、ご自身のリスクを知っておきたい方
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病がある方
- これから認知症の予防に取り組みたい方
一方で、すでに認知症と診断されている方は、この検査の対象外となります。判断に迷われる場合は、受診時にご相談ください。
MCI検査の流れ(少量の採血)
FLOW検査は、来院時の採血で完了します。当日の大まかな流れは次のとおりです。
- ご予約ご来院前に、Webまたはお電話でご予約ください。
- 問診・採血来院時に問診票をご記入いただき、少量の採血を行います。採血量は2〜5ml程度で、その日はここまでで終了します。
- 結果のご説明後日、あらためて医師が結果をご説明します。あわせて、日常で気をつけたい点など予防に向けたアドバイスもお伝えします。
採血だけで済むため、身体への負担は比較的少ないとされています。採血が不安な方は遠慮なくお申し出ください。
MCI検査の結果の見方と次の一歩
EXAMINATION結果では、MCIのリスクを段階で示す判定と、調べたたんぱく質それぞれの状態(良好・注意・要注意など)が示されます。判定はリスクの目安であり、そのまま診断名になるものではありません。
結果をどう活かすかが、この検査で大切な点です。リスクが低めでも、その状態を保てるよう生活習慣を整えることが将来のそなえになります。リスクが高めと出た場合は、医師と相談しながら生活習慣の見直しや、必要に応じてより詳しい検査(認知機能のテストや画像検査など)を検討していく流れが一般的とされています。再検査を受ける間隔も、判定の内容に応じて受診時にご案内します。
MCI検査の費用の考え方(自費・診察時にご案内)
EXAMINATIONMCIスクリーニング検査プラスは、公的医療保険が適用されない自費診療です。費用の詳細は診察時にご案内しますので、受診前に確認しておきたい場合はお気軽にお問い合わせください。
MCI検査の注意点・限界
EXAMINATIONくり返しになりますが、この検査はリスクを評価するものであり、認知症を診断・確定するものではありません。加えて、体調や持病によっては正しい判定結果が出ないことがあります。たとえば、急性の炎症がある場合や、肝臓・脂質・自己免疫に関わる一部の病気がある場合などです。こうした場合の受け止め方や対応については、医師とご相談ください。判定やその意味の感じ方には個人差があります。