腫瘍マーカー検査とはどんな検査か
EXAMINATION腫瘍マーカーとは、体の中にがんがあるときに血液中で増えることがある物質のことです。腫瘍マーカー検査は、採血によってこうした値を調べる検査で、体の状態を知る手がかりのひとつになります。少量の採血だけで受けられるため、体への負担が少ないのも特徴です。
この検査は、がんの可能性を広く調べる「ふるい分け(スクリーニング)」の位置づけです。あくまで手がかりを得るための検査であり、これだけでがんの有無を判断できるわけではない点は、あらかじめ知っておいていただきたいところです。
腫瘍マーカー検査でわかること・わからない限界
EXAMINATION腫瘍マーカーの値は、体の状態を知るうえで参考になりますが、この検査だけでがんの有無を確定できるものではありません。次の点をご理解のうえで受けていただくことが大切です。
- 値が高くても、必ずしもがんがあるとは限りません(偽陽性)。がん以外の要因で高くなることもあります。
- がんがあっても、値が正常の範囲内におさまっていることがあります(偽陰性)。とくに早期のがんでは、異常値を示さないことが少なくありません。
- 値が正常でも、がんを完全に否定できるわけではありません。
そのため、確定的な診断には、画像検査や組織を調べる検査(生検)など、さらに詳しい検査が必要になります。腫瘍マーカー検査は、そうした次の一歩を考えるためのきっかけになる検査だとお考えください。
腫瘍マーカー検査で調べられる項目
EXAMINATION当院では、次のようなマーカーを調べることができます。それぞれ、関わりが指摘されているがんの種類があります。調べる項目は、性別や気になる部位に応じて、ご相談のうえで決めていきます。
- CEA(大腸・胃・肺・膵臓など消化器系)
- AFP(肝臓)/CA19-9(膵臓・胆道・大腸)
- PSA(前立腺/男性、50歳以上の方に)/CA125(卵巣・子宮体部/女性)
- CA15-3(乳房)/SCC(子宮頸部・肺・食道)
- CYFRA・ProGRP(肺)
腫瘍マーカー検査はこんな方に
EXAMINATION健康状態を定期的に確認しておきたい方や、がんが気になる方に向いています。とくに、次のような方は一度検討されるとよいでしょう。
- 40歳以上で、これまでがん検診を受けたことがない方
- ご家族にがんにかかった方がいる(家族歴がある)方
- 喫煙の習慣がある方、お酒を飲む量が多い方
- 過去にがんの治療を受けたことがある方
健康管理の一環として、年1回の定期的な検査を目安にされることをおすすめしています。気になる項目や受ける頻度については、診察時にご相談ください。
当院での腫瘍マーカー検査の流れ
FLOW当院は予約優先制です。WEBまたはお電話でご予約のうえご来院ください。来院後は問診票にご記入いただき、採血を行います。採血自体は数分で終わります。
食事の制限は原則として不要ですが、調べる項目によっては、空腹の状態での採血をお願いする場合があります。結果が出るまでの目安はおよそ1〜2週間で、あらためて医師が内容をご説明します。
腫瘍マーカー検査の結果の見方と次の一歩
EXAMINATION結果は、基準となる値と照らし合わせながら、医師が一つひとつご説明します。前述のとおり、値が高いこと・低いことだけで結論を出すものではありません。ほかの検査結果や体調、気になる症状もあわせて、総合的に受け止めることが大切です。
数値に気になる点があった場合は、画像検査などのより詳しい検査(精密検査)が必要かどうかをご説明し、必要に応じて適切な医療機関をご案内します。また、検査結果にかかわらず、気になる症状がある場合は、その都度ご相談ください。
腫瘍マーカー検査の費用の考え方(自費・診察時にご案内)
EXAMINATION腫瘍マーカー検査は自費診療です。費用は測定する項目の数によって異なりますので、詳しくは診察時にご案内します。受診前におおよそを確認したい場合は、お気軽にお問い合わせください。